忍者ブログ

Wonderwall

MBAから会社に復帰したサラリーマンのリハビリブログ

[PR]

2025/05/09(Fri)08:12

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

No.|CommentTrackback

LEED

2008/03/31(Mon)10:42

インディアナポリス空港は、現在新しいターミナルが建設中です。今年末には旧ターミナルは廃止、新ターミナルへ全面的に移行する模様です。ただし、残念ながら私が帰国した後の話です。

さて空港に飾ってあった説明書きを眺めていたら、目を引く単語を発見しました。LEEDです。その理由は、アトランタからインディアナポリスへ向かう機内でHarvard Business ReviewのGreen Strategyという本の中で、偶然にもLEED制度についての論文を読んでいたからです。

51hLaaT2rcL._SS500_.jpg






三菱総研のHP(http://chikyukankyo.com/column/detail.php?column_id=60)に記載されている文章がわかりやすいので引用すると、
「1993年には、グリーンビルディング促進のための全国的な組織、米国グリーンビルディング協会(US Green Building Council)が発足しました。建築関係だけでなく、大学・研究機関、政府機関、公益事業者、報道、保険会社など様々な分野の4,000以上②の団体が この協会に会員として加盟しています。この協会の中心的な活動が、建造物の環境配慮基準LEED(Leadership in Energy & Environmental Design)の開発とその認証制度の運用です。LEEDは、グリーンビルディングに対する消費者意識を高める、ナショナルブランドとしてグリーンビル ディングの市場価値を高める、建造物の“グリーン化“競争を活性化する、などを目的に作られた民間の環境配慮基準で、必須項目のすべてと、選択項目の中か ら必要なポイントを獲得し、所定の審査を受けることにより、グリーンビルディングの認証を取得することができます。」

つまり、S&Pやムーディーズが債券にレーティングするように、環境マネジメントシステムを構築した企業がISO14001を取得するように、建築物に対して環境的側面からレーティング・認証を付与するシステムがLEEDなのだろうと思います。環境後進国とされるアメリカですが、最先端のアイデアを取り入れるのは非常に早い国です。日本は技術レベルでは環境先進国といえるかもしれませんが、それを実行するまでに様々な手続きや調整が必要で、実行力という面では逆に後進国と言えるかと思います。例えば風力発電の設備は、実はアメリカがドイツを抜いて近々1位になると見られるなど、運用のスピードや実行力はアメリカは日本のはるか彼方を行っています。

このLEED制度も英国に次いで導入され、こうしてHarvard Business Reviewに取り上げられたり、すでにアメリカ国内でも14000のプロジェクトに適用され、国境を越えて30カ国でも使われているなど、非常に活用度の高い制度です。日本にも同様のCASBEE(Comprehensive Assessment System for Building Environmental Efficiency)という制度がありますが、こちらは殆ど一般には認知されていません。

さて、環境対応型の建築とは、環境への不可をライフサイクルを通じて低減させた建物のこといいます。例えば、自然の採光を取り入れることで照明に掛かる電力を削減し、照明から発生する熱が減少したことによりエアコンに掛かる消費電力が低下させた建物や、屋上を緑化して夏場のヒートアイランド効果の改善に取り組んだ建物などを指します。ちなみに、世界で最も高い評価を得ている建物は、なんとインドにあるCII-Sohrabji Godrej Green Business Center in Hyderabad, Indiaです。自然採光を取り入れ、なんとビルの90%のエリアでは、昼間はライトが使用する必要がないそうです。また同サイズのビルと比べて、エネルギー使用量は55%減だそうです。

250px-CII_Hyderabad.jpg




いまやアメリカやイギリスでは、主要な企業はブランド力を高めるためにも、このような制度を活用して高い社会的評価を得る努力を行っています。しかしながら重要なのは、環境対応型の建築物は、イニシャルコストは非常に掛かりますが、ランニングコストが非常に安くなるため、長期で見たら通常の方法よりもコストが抑えられるという魅力があり、それが各企業を環境対応型の建築に駆り立てているとされています。
 
この話を聞いて思い出したのが中国の建築です。いまや上海などは摩天楼が立ち並ぶ巨大都市です。しかし見た目は華やかですが、根深い問題を抱えていると、元上海総領事で早逝された杉本信行氏は「大地の咆哮」で指摘しています。中国の建築は、中国製の商品同様、デザインは先進国のものを模倣しているようですが、中身は酷いもので、例えばコスト削減から高層ビルにも関わらずエレベーターの本数を制限したために、朝の出勤時間にはエレベーター前で何十分もエレベーターを待つ人々の姿が見られるそうです。また、維持管理のことを配慮せずデザインされていることから、メンテナンスや窓の清掃作業が簡単に出来ないなど、維持費用が嵩んでいるようです。これはあくまでも本が執筆された当時の話なので現状はわかりません。帰国したらぜひ中国へ旅行して自分の目で確認したいものです。
 
まあお隣の中国の批判をしたものの、日本でも同様の事例は多々見られます。ハコ物を作ったものの、維持費がかさんで破綻している施設や、そもそも公共事業依存型の経済なので、整備した道路や施設の補修費が年々嵩んでいくことになり、長い目で見たら国の財政の圧迫要因です。揮発油税の使途の中には道路の整備に加えて維持管理費も含まれていると思うのですが、この時限立法が更新され道路が作り続けられれば、更に財政が圧迫されてしまいます。まあしかし今急に廃止されてしまうと、公共事業に頼っている地方の経済は破綻していくことになり、更に国の経済を混乱させることになりますが。
PR

No.53|雑感Comment(0)Trackback()

ボストン美術館で考えた

2008/03/14(Fri)23:50

カナダ-ボストン旅行の最終日は、ボストン美術館へ行きました。

岡倉天心の功績により浮世絵の収蔵量が恐らく世界一のこの美術館は、かねてから訪れたい場所でした。わざわざカナダから直接帰宅せずボストンへ来たのも、それがメインの理由だったりして。

が、、、日本美術の一部の展示エリアは、中国美術と韓国美術にスペースを占拠され、浮世絵の展示も相撲をテーマにしたもので、数も少なく北斎や歌麿、写楽などは無いという有様。がっかりしまくりです。

しかも扱いの小ささだけではありません。日本の文化が韓国を経由、と記載されているものが幾つかあることに引っ掛かりました。遣隋使、遣唐使の時代や、暫く後の日宋貿易、日明貿易の時代も、日本は中国に対しては朝貢貿易の礼を取っていたわけですし、韓国も中国に対しては同様の礼を取っていたわけなので、やっぱり「中国から伝来」とすべきじゃないのかなあ。

まあ歴史の教科書なんて、実際の考古学や歴史学の最先端の研究成果からは極めて遅れていて、自分が習ったことなどは当時ですら古い学説だったりするので、最新の歴史認識はそうなのかもしれません。が、世界各地で見られる在住韓国人による活動が背後にあるのかな、と勘ぐったり、やっぱり日本の国力の衰えなのかな、と思ったりします。

No.49|雑感Comment(2)Trackback()

ボストンで考えた

2008/03/12(Wed)16:15

今日はボストンの市内観光をしました。

フリーダムトレイルを半分ほど周り、その後はハーバード大学へ訪問。途中、Finagle Bagleという店で食べたベーグルサンドはかなり美味かったです。モントリオールで食べられなかったので、溜飲が下がりました。

ハーバードは赤レンガ造りの建物が立ち並び、学生街という雰囲気。ハーバード氏の銅像の足を、娘に触らせておきました。将来、ここへ戻ってこれるように。(この銅像にまつわるエピソードとして、ハーバード氏は創始者じゃないこと、銅像のモデルは別人であること、設立年月日が間違っていること、の3つの嘘があるそうです。。)

しかしボストンはいいなあ。インディアナの田舎とは違って活気があるし、何より重要なのが、色んな意味でスピードが速い。田舎生活ではのんびりしすぎて、頭の回転まで鈍くなっている気がする。やっぱり都会で生活してないと、社会の変化のスピードには対応できなくなってしまいます。

HBSの敷地を歩きながら、ハーバードに入っていたら人生ももう少し変わっていたのかもしれない。カウンセラーに「英語力さえあれば」と言われたことを思い出し、もう1年受験期間が与えられたら、若い頃に1年でも留学していれば、というifをずっと考えてしまいました。まあ受験時代はインディアナ大に合格することさえギリギリでしたし、皆同じ土俵での勝負なので今更仕方ありません。望めばキリがありませんし。しかし、インディアナは何でこんなにランキングが下がったのかな。留学報告会に向けて調べておかねば。

さて、私は会社派遣での留学ですが、万が一のことを考え、帰国後5年以内に退職した際の費用の返還義務について調べてみました。退職するわけではありませんが、まあ人生は何があるかわかりませんので。

ある弁護士事務所のサイトによると(http://www.kojima-lawoffice.com/2007/05/ 5月9日の記事より抜粋)

「このケースでは、応募が社員の自由意思に委ねられており、留学先なども選択できたこと、簡単な報告書の提出以外には、業務に関係のある課題などが課せられていなかったこと、業務に対し、相当過剰な程度に汎用的な経営能力の開発を目指すものであること、MBA資格が担当業務に必要なものでないこと、などから、留学は業務性を有するとはいえないとして、」 企業からの費用返還請求は認められるそうです。

逆に、業務との関連性が高く、学校や科目も企業が指定するなど自由度が少ない場合は、費用返還請求は認められないと書かれているサイトもあります。

官僚の場合は、新たに法律が成立し(たのかな?)、帰国後に働いた年数で返還費用が逓減しますが、民間の場合は給与や住宅費などを除く純粋な教育費(学費など)を全額返還する義務があるようです。法律は全く詳しくないのでわかりませんが、民間の場合も逓減するかどうかは、この法律を受けた今後の判例次第なのかなあ。。。








No.47|雑感Comment(0)Trackback()

Quebec

2008/03/11(Tue)09:50

トロントからモントリオールを経てケベックに入り、再びモントリオールで一泊してから今日はボストンへやってきました。アメリカに戻ると、心なしほっとします。

モントリオールは特にすることがない、なんだか福岡みたいな町でした。地下鉄や地下街が発展していて、レストランなども充実している一方で、歴史的な見所は殆ど無いという、非グルメかつ家族もちの自分には3泊は多すぎました。

逆にケベックは、ヨーロッパの香りのする古い城壁都市で、見所も徒歩圏内に集中していることもあり、中々楽しかったです。記録的な大雪を除いては。。。


1943年に英国のチャーチル首相とアメリカのルーズベルト大統領が第2次世界大戦の戦略について話し合ったケベック会議の際に宿泊先として使った(Wikipediaより)シャトー・フロンテナックホテルを見上げて。
53d31804.jpeg




そのホテルの中庭に面した玄関から撮影した景色。
quebec3.JPG




高台から望むセントローレンス川には流氷が漂っています。
e08ad2cf.jpeg





ケベックは公用語がフランス語ということもあって、飛び交う言語や案内表示は殆どフランス語でした。トロントは殆ど英語、モントリオールはフランス語と英語が7対3ぐらい。カナダのことは詳しく知りませんでしたが、同じ国の中でここまではっきりと語圏が異なるのは驚きです。

しかし、ケベックは寒かったです。初日は1度、2日目はマイナス10度、3日目はマイナス20度。大雪です。ワーキングホリデーで働いている個人旅行中の若者と話す機会がありましたが、バンクーバーはこの時期15度ぐらいあるそうで。そっちだなあ、行くべきは。モントリオールへ帰るVIA Railは大雪で運行中止になってしまうし。臨時バスがチャーターされて事なきを得ましたが、子連れだとこういうときは焦ります。





No.46|雑感Comment(0)Trackback()

テクノポップアイドルユニット

2008/02/15(Fri)03:12

昨年から注目していた新世代テクノポップアイドルユニット、Perfume。ここにきて次第に知名度を上げ、ブレイク中です。聞き込むたびにに音楽性の良さが滲みてきて、木村カエラや、東京事変の亀田誠治、刄田綴色が大絶賛するのも頷けます。ちなみに自分が気に入ってるのはこの2曲。Electro WorldとPerfect Star Perfect Style。






長い下積み時代があるようで、それについてはこれを。




広島のアクターズスクール出身だけあってダンスの息がぴったり。




で、色々と見ていくと、海外でも評価されているようです。ダンスを真似する外人がいたりして。

JPOPってのはどうやらJapanimationとまではいかないまでも、海外では結構認知されているようですね。特に東・東南アジアでは憧れの対象でもあるようです。アメリカの音楽番組を見ていると、若い女性ユニットといえば男性と腰を振りながら踊って、セクシーさを売りに出す、という映像が多くて食傷気味なのですが、音楽性とダンスに絡めた”萌え”を融合させることができる日本の底の深さを感じます。はっきり言って、手前味噌な話ですが。



そして最高に吹いたのがこれ。仲間に入れて欲しいなあ。。。

0.53秒、左の人、あってませんがな。

No.38|雑感Comment(0)Trackback()