今日の日経新聞のコラム「春秋」で、日立製作所の経営陣の異動に触れ、後継者を育てることの大切さが述べられています。
で、思い出したのが、福岡経済界を未だ牽引する四島司という旧福岡シティ銀行の旧頭取にして、現在はビジネスリーダーを育てる九州アジア経営塾(KAIL)の塾長。既に80歳を超える福岡経済界の長老的存在。
経歴によれば、父親の後を継ぎ頭取に就任した後は、若い時分には地場企業を大手に育て上げるなど豪腕を発揮。一時期名経営者として持てはやされたようだが、バブル時代の不動産投資の失敗が尾を引き、ようやく経営悪化の責任をとって辞任したのが5年前で78歳。
巷でよく言われているのが、確かに優秀なリーダーではあったが、年齢を経るにつれて成功体験に捕らわれすぎて時代の変化に対応できていなかった上、娘婿が副頭取であったことからもわかるように身内で固めた経営が結局は自らを裸の王様に追いやったのだろうと言われている。
そんな彼が先日の西日本新聞でKAILについて述べていたのだが、要約すると、
MBAというのは経営理論の研究の場であるが、KAILはケーススタディを中心とした実践的な経営手法を学ぶ場である。
とのこと。。。それを読んだ時の反応は、(,,゚Д゚)。経営に失敗し、MBAのこともよく理解していない御老人が、若者を指導して次世代のビジネスリーダーを育てようなんて、老害としか言いようが無い。
福岡を含めた九州の経済界の問題は、7社会(九州電力、九電工、西部ガス、福岡銀行、西日本シティ銀行、西鉄、JR九州)の元経営層である御老人たちが、主要ポストについて強大な権力を持っているということなんだよなあ。
PR