決算時期以外は時間的余裕があるので、帰国してからの1年は本ばかり読んでいました。特に経済小説のジャンルにはまってて、気に入った作家の小説を虱潰しに読破していきました。その中でもお勧めは山崎豊子と黒木亮の作品。
まず「沈まぬ太陽」「華麗なる一族」の作者である山崎豊子の小説は、結末が必ずしもHappyではなくて、読んでいて胸がつかえて苦しいけど、ある意味、ビジネス現場で向かい合う様々な苦悩を仮想体験している感じ。
黒木亮の小説は、その殆どが事実を詳細に調べ上げて書かれていて、下手な業界紹介本を読むよりも、業界の細部を知ることができる。特に驚愕するのが「エネルギー」という昨年夏に発売された、サハリンプロジェクトや日の丸油田をテーマにした、ほぼノンフィクションの小説。エネルギー業界の特殊な契約形態や価格決定の話もさることながら、デリバティブ取引の技術的な話まで出されては、通常の人は殆ど理解できず、上巻の半分も読んだら諦めてしまうのでは?というぐらい詳しい内容。
この黒木亮の小説が、最終的には転職先として商社の財務部門を選ぶ決め手になったのだろうなぁ。
ちなみに現在の勤務先は6月末で退職し、7月より某商社のプロジェクト財務部門で働くことに決まりました。家は世田谷区の小田急線沿いに借りたのだけど、東京は家賃が高くて、実質的には賃金減な感じです。
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無題
2009/06/01(Mon)14:59
東京へようこそ。頑張ってね。
No.1|by HY at Akasaka, Tokyo|
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