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MBAから会社に復帰したサラリーマンのリハビリブログ

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2024/05/20(Mon)02:33

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転職活動終了

2009/02/01(Sun)17:32

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
第3Qの決算作業に忙殺されて、気づいたら2月になっていました。

ちなみに、「新年あけましておめでとうございます」、というのは、
「新年」と「あけまして」が同意なので、使い方としては間違っているようですね。

さて閑話休題。10月より行っていた転職活動に、ついに決着がつきました。

ある企業の財務部門に応募していたところ、
適性検査、SPI、4回の面接、性格テストなどを経て、
1月に合格をいただきました。

まだ少し悩んでいるところですが、
7月から東京へ行くことになりそうです。



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No.79|会社生活Comment(0)Trackback()

サブプライム

2008/11/30(Sun)00:45

わずか半年前の話ではありながら、在学中、同級生の間にサブプライムの影響について悲観した雰囲気は感じられなかった。Big3やウォールストリートに就職した奴らの先行きについても、誰もがそれほど按じていなかった。それほど、この半年のマーケットの悪化は激し過ぎるものだった。

サブプライム問題に端を発した金融危機の原因については、書籍や記事などであれこれ論じられている。レバレッジにより信用が創出され過ぎたことや、複雑な証券化の手法によりリスクの所在が見えなくなったこと、ヘッジファンドを中心に行われた円キャリートレードによりマネーサプライが増大したこと、グリーンスパンの金融政策が住宅バブルを引き起こしたこと、などなど、原因が様々な角度から論じられている。

しかしながら、個人的には、殆ど論じられていないが、Interest Conflictが機能しなかったことがサブプライム問題の根本原因であり、更にその底流にはストックオプションの拡大が引き金となったと考えている。

企業のBSの右側には投資家が拠出した資金が記録される。負債は債権者、資本は株主の資金である。通常、債権者は企業経営者に対して債務返済が滞らないような安定的な経営を求めるのに対して、株主はより高いリターンを求めて経営者にビジネスリスクを高めるように要求する。従って、経営への関与が難しい債権者、例えば金融機関がローンを組む際は、財務制限条項を盛り込み、自分の利益を守るのが常である。また従業員は安定雇用を求めるのが一般的であり、余計なリスクをとりたがらないのが普通である。

ところが、ストックオプションが経営層から従業員に拡大するにつれて、従業員も業績に連動して報酬が上下することになると、企業内のベクトルが「リスクを取り短期的な利益を獲得する」方向に一致してしまった。その短期的視点に立つベクトルは、株主の抱えるベクトルとも同じであり、ひいては、主なステークホルダーの多くがリスクテイクの方向に向かうことになった。加えて、リスクを抑制したい負債側についても、返済可能性を評価し格付を付与する格付機関の収益源が、格付先の企業からの委託料とあっては、適正な格付がなされるわけがなく、企業が抱えるリスクについて目が曇らされることになった。

こうして、本来、Interest Conflictによって互いに牽制し合うべきステークホルダーたちが、短期的な利益を求めて動くようになったことが、証券化という、リスクを見えにくくして利益を生み出す打ち出の小槌を過剰に使うようになった原因なのではないだろうか。

クレジットクランチが収束して、マーケットが落ち着いた後は、適正に三つ巴の関係が成り立つような規制を実施していくことが重要だろうと考えている。


No.78|会社生活Comment(0)Trackback()

うれしいことに

2008/11/28(Fri)23:42

留学時代の友人たちと話す機会がありました。それも2日連続、初日は東京から、2日目は関西から電話が掛かってきました。話せてとてもうれしかった。2年間も苦楽を共にした友人たち。年齢や職業、働く場所も違えど、新しい日々の中で前向きに頑張っている(であろう)彼らの存在が心の中にあるだけで、自分もポジティブになることができる。

またもうひとつうれしかったのは、自分が卒業したMBAスクールが、Business Weekでのランキングが3位も上昇して15位になっていたこと。ヴァージニアもカーネギーメロンも、イェールよりも高く、あのUCLAのわずかひとつ下。順位が上がればそれだけ大学のブランド力も上昇し、自分のキャリアにとってもプラスになる。

さて転職活動は、このFinancial Crisisの中で募集されるポジションも少なくなり、厳しい状況が続いています。わずか人材紹介会社を通さず応募した一社の面接が進んでいるところです。ただこの企業からオファーをもらえれば、今の会社を辞めることになるのは間違いないと思う。

今の会社にいれば、安定してるし給料も着実に上がっていくし、そういう面では比較的羨ましがられる会社なのだけど・・・。

地方の電力会社は、その地域では資金力も人材も抱えているので、地元経済の盟主的立場になっている。しかしながら、よくよく考えると、自由化が進展したとはいえ市場を独占している以上、我々は地域の住民によって収入を得て、安定的な生活を送ることができるということを忘れている人が多すぎるし、住民の資金を住民に還すという意味で、地域経済に貢献することは当たり前のことなのだ。

周囲を見渡すと、自分の力ではないのに慢心している社員が至る所に散見されるし、経営会議の議事録を読む限り、未だに文章の「てにをは」ばかり気にして経営の重要なポイントをチェックできない経営層ばかり。このような状況を見続けると、会社に対する誇りも失われていくし、モチベーションもあがらない。

ここは心機一転、別の環境に身をおいて、自分のキャリアを一旦リセットすべき時期なのだろうと思う。

No.77|会社生活Comment(0)Trackback()

決算作業

2008/10/14(Tue)23:15

ついに決算時期に突入。3連休も深夜まで残業でしたが、今日は日付が変わらないうちに帰ることができました。

決算作業というものは自分にとっては何も面白くないのですが、3ヶ月も決算の職場を見ていると、意外に決算大好き人間が少なからず存在しています。ある後輩は旅行先に会計規則の本を持って行き、決算から他部署へ異動した管理職は、しょっちゅう連絡をしてきて、あーだこーだ、俺のときはこうだった、会計基準の変更は、、、などと話しかけてきます。

財務の仕事と比較して、決算には創造性や柔軟性は必要なく、知識を溜め込んだ者勝ちなので、長く担当すればするほど周りから頼られる存在になるようで、その管理職などは今でも自分が必要とされている気分になるんじゃないだろうか。

MBAで経営を学んだり、世界観を広げたりしても、決算はLonger is betterの世界なので、自分などいてもいなくても同じなんだよなあ。

悪化し続けるマーケット状況のおかげで、再び就職氷河期に入り、自分も思うようなポジションが見つかりません。人材紹介会社が斡旋してくれたポジションも、急遽採用中止になったりして。

32歳にして早くも不惑の歳になったような感じ。



No.76|会社生活Comment(1)Trackback()

汚染米問題に見られる危機管理能力

2008/09/20(Sat)14:01

焼酎の醸造元のオーナから聞いた話。

例えば宝山ブランドで知られる西酒造などが購入した汚染米の値段と、彼が原料として用いている米の値段には10倍もの開きがあるらしい。彼は熊本の奥地に山林を購入、原料となる上質な水を自ら確保するなどして、質の高い焼酎を作る努力をしていて、芋焼酎好きの自分でもめちゃくちゃ旨いと思うぐらいの米焼酎なのだが、それでも宝山ブランドの焼酎とさほど値段に開きがあるわけではない。西酒造の若手経営者は「美味しんぼ」でも取り上げられるなど焼酎革命の旗手として持てはやされた時期もありましたが、経済合理性というか採算を優先したことがこのような結果に繋がったのだといえます。

全体的に見苦しいのは、そのような安い原材料を使うことには、何らかのリスクがあることは明らかなのに、問題が顕在化した今、責任を転嫁して被害者面している経営者ばかりなことです。

とはいえ、危機管理の面からいえば、もっとも残念なのは政府の対応。今回の事件では、対応を二転三転させた後、流通先の業者リストを公表し、消費者利益を優先する姿勢を打ち出したわけですが、問題のない業者への風評被害を抑制するという面でも正しい対応だったと思います。が、問題なのは、そのリストに掲載された業者の今後の経営への配慮に欠けていたこと。

取り扱い商品の全てに汚染米が混入しているわけではないのに、公表されたリストを見て、消費者はその業者からの購入を控えるという消費行動にでるはずで、更に銀行などの債権者も経営が悪化するであろう業者に資金を貸し付けておくこともできなくなる。その結果、売り上げは低下、借入金の返済は滞り、不渡りを起こして倒産することになるのは想像に難くない。社長が自殺するのもある意味予想された結果だと言える。

こういう状況になれば、農林水産省や大臣への批判が強まることも予想されたことで、業者に対するセーフティーネットを公表前に準備できなかった政府には、やはり想像力が欠如しており、危機管理能力が足りないという印象を受けざるを得ない。


No.75|学校生活Comment(0)Trackback()