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MBAから会社に復帰したサラリーマンのリハビリブログ

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2025/07/10(Thu)04:51

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今学期の履修

2008/03/23(Sun)12:33

今学期は履修2科目、聴講1科目です。

履修 
F528 Fixed Income
A576 Strategic Manegerial Accounting

聴講
F506 Commercial & Investment Banking

当初はF506を履修する予定でしたが、この科目、課題もなくFinalだけなのと、内容が時事ネタ中心なので、講演会に出席する程度の気分でいいかなと聴講に変更しました。ただこの教授はとても面白い。本人は過去に金融機関のVice Pだっただけではなく、BOJのVisiting Scholarだったり、現在はシカゴ連銀や世界銀行のコンサルタントだったりと、経験の豊かな人物です。グリーンスパンとも交流があるみたいですね。

さて、今学期は科目数も少なく楽勝です。もっと多くの授業を履修して勉強してもよかったのですが、5月に会社に戻ってその知識を活用するためにも、今までの知識を復習したり会社のビジネスとつなげたりして、血や骨として自分のものにする時間が必要な気がしています。遊びのないハンドルが危険なように、卒業まで時間に追い詰められて勉強して、それを頭の中で反芻する余裕も無く会社に戻るのは、自分にとってはやや厳しい。

しかも戻ってから役員や社員の前でプレゼンする機会があるのだけど、そのテーマが「会社への提言」で、ファイナンスの技術を中心に学習してきた自分にとっては、取り組みにくいヘビーなテーマです。マネジメントのフレームワークなんかはMBAぽくっていいけど、気分的に苦手。

まあ今まで書き溜めた毎月の報告書が、大体ひと月10000字、原稿用紙25枚で2年分、つまり原稿用紙600枚分ぐらいあるので、それを見ながら適当に纏めて報告することになるのかな。読み返すと、結構いい復習になります。
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No.51|学校生活Comment(0)Trackback()

モントリオール

2008/03/05(Wed)11:23

いきなりですが、カナダに来ています。

昨日はレンタカーでナイアガラの滝を見て、トロント市内をドライブ。夜は何故かラーメンを食いました。そして今日はトロントから電車の乗って、5時間かけてモントリオールに到着。夜はフードコートでピザとサンドイッチで簡単に。

うーん。食に興味がないわけではないのだけど、わざわざ事前にレストランを調べるほどの情熱も無く、いつも旅行中は適当なところで適当に済ませてしまうわが家族。

ただ冬のカナダって自然公園は雪に埋もれてるし、文化に触れるといっても欧州には叶わないし、基本的にグルメ旅行じゃなければすることが殆どないのだよなあ。

No.45|学校生活Comment(0)Trackback()

学期の最後を飾るシミュレーション大会

2008/03/01(Sat)23:24

アメリカ中西部のこの田舎町も、次第に暖かくなってきました。マイナス15度の世界から、今日は10度まで上昇し、灰色にくすんでいた空は快晴です。来週から春休みだからなのか、それとも気候に誘われたのか、自動車がいつもよりも多く、所々で渋滞していました。

という、当たり障りの無い書き出しでスタートしましたが、今週は2年生全体を巻き込んだビジネスシミュレーションが開催され、気分の上げ下げの多いStressfulな1週間でした。思うがまま記録に残しておきたいと思います。

このシミュレーションでは、5人からなるチームを6チーム集めてひとつの世界をつくり、その中でハイテク製品の販売競争をするものです。具体的には、R&D、マーケティング、生産管理、TQM、ファイナンスなどの分野で投資し、自社の製品を差別化しながら利益を確保し、株価の最大化を目指します。今までに学習したマーケティング、ストラテジー、ファイナンス、オペレーションの知識を使うことが求められます。また他企業の意思決定が自社の商品の売上に影響することもあり、ゲーム理論のような心理学的な分析力も必要です。

さて結果から述べると、6チーム中6位。株価は当初の34ドルから、10ドル、3ドル、1ドル、3ドル、1ドル・・・・を繰り返し、7年目は1ドル。最後の8年目ではじめての利益を計上し、ようやく31ドルまで戻し、今までの落ち込みが反転して一気にHappyな気分になれたのが救いでした。

しかしまあ、ある程度予想通りといえばそんな気がします。日本人の同級生からも、「(私が)事前に話していたとおりの結果になったね」と失笑されてしまいました。

MBAオフィスがアサインしたチームメンバーは、Chad、Sagari、April、Vignesh。V以外は、顔は知っていたものの話したことが無いメンバーで、事前に日本人同級生から彼らのキャラクターを聞いたときに、「ああ、これはひょっとして失敗するな」と。Chad、Aprilはマーケティング専攻、Sagariはマーケ色の強いマネジメント専攻。Vigneshはインド人でファイナンス専攻。そして自分もファイナンス専攻。彼らはチームを組む前から仲が良く、特に前者の3人は、うちのMBAの中でもノリの良く騒がしい一団のメンバーでした。

予想されたストーリーは、
 ①C、S、Aの3人がガーッと喋くり倒して議論を混乱させる。
 ②自信過剰で柔軟性に欠けるVが、私の意見を全く聞き入れることなく意思決定をしてしまう。
 ③Vは、人柄も良く、皆からファイナンスのできる男として信頼されているので、他の3人はVを支持。
 ④英語力にハンデのある自分は、皆を説得できない。
といった感じでした。

そして現実はまさにそんな感じ。練習ラウンドで成績が良かったのがまた彼らの自信に拍車をかけてしまいました。

我々が実際に陥った罠は

 ① 2~3年後を見据えたR&D 
 ② 足下のキャッシュが悪化 
 ③ 投資の削減 
 ④ マージンの悪化
 ⑤ 大幅な赤字
 ⑥ 株価の低迷とレバレッジの悪化
 ⑦ 財務体質改善優先
 ⑧ ③に戻って永久ループへ

という悪循環。②になるのは判ってて①をしたはずなのに、Vが強行に③と⑦を主張。一生懸命、この悪循環のループを説明するも却下され、他のチームメイトも彼に同調し、財務体質の改善が優先だろうと主張。確かにMBA的なモデルでは、利益が上がらないときは投資を減退させて、そこから利幅を上昇し、その後投資を増やすという戦略が一般的です。これはCカーブと言うのかな。ダイアモンドマトリックスとも言ったかな。横軸に投資額、縦軸に利幅のチャートを作って、向こうも応戦してくるわけです。

しかし、このゲームは現実とは違うし、利払いの額ががEBITよりも大きい段階でかつ株式発行額が頭打ちの状況で、リストラの選択肢は限られているし、それはできないんだよ。投資額に対する感応度は売上やマージンの方が大きいし、デフォルトも無く負債のレーティングもDDD以下にはならないというゲーム上の制約を考えると、緊急ローンまで借りてもキャッシュを作り、投資を増やしてマージンを上昇させる方がよっぽど早くリストラができるんだよ。という言葉も、虚しく響くだけ。これは、ビジネス経験の差というよりも、パソコンゲームの経験の差が大きいんじゃないのかなあ。

加えてこのシミュレーションモデルでは、入力する様々な数値をいじると将来の利益やCFを予測してくれるのですが、Vはこれをちょこちょこ調整して、常にプラスの利益と、プラスのCFになるようにいじくりまくり。一方、自分のアイデアだと将来予測はマイナス。しかし、このモデルが算出する値は、他企業の戦略によっても変わるんだし、必ずしも当たらないんだって、と説明しても、「Hey T(私), what you are saying is right,  but 云々かんぬん」と暖簾にうで押し。結局、チームメイトを説得できない自分に苛立ち、ストレスが溜まっていくという状況(まあ、他のチームからみると、こいつは何言ってんだという風にも見えたかもしれませんが。)。結局、予想利益はプラスなのに、蓋を開けると大幅の赤字。

ようやく最初の5年が終わって彼らも少しずつ誤りに気づいてきたようでしたが、私が最後の勝負の年と考えた6年目でも、激しい議論となりました。更に悪いことに、チーム全体のアドバイザーである教授が「財務体質の強化が優先じゃないかな」なんて我々にアドバイスする始末。うそだろ~!? そして完全に徒手空拳、四面楚歌。「今回が失敗したら、次回は言うとおりにするから」という言質をとって6年目は終了。結果、ROEは▲15%から▲90%へと。投資を減らしているので、7年目も利益の見込みゼロ。

しかし7年目も同様に激しい議論になりました。あくまでも、モデル上の将来利益をプラスにしたいVと、今回は大きなロスを出しても、最後の年である8年目には、最低限プラスに持って行きたい自分と、期限の3分前まで議論が続きました。そしてSは、「今回が失敗したら、次回は言うとおりにするから」と私を説得しにかかってきます。あれ、それは前にも聞いたような・・・。しょうがないので、前回もそう言われたはずだから、今回は言うとおりにしてくれと拝み倒し、何とか自分のアイデアに従った戦略を採ることができました。結果、ROEは▲270%、株価は1ドル。チームメイトの視線がやや痛いものの、意外にもVが(私の戦略)は正しかったとフォローしてくれたので救われました。

その時点で他の競合チームから、敵対的買収のメールが送られ(CCにはJimというシミュレーションの責任者である教授の名前が、、)るという馬鹿にされよう。

最後の8年目はプラスに持っていけるかの勝負の年。投資を減らし、持てる生産設備をフル稼働。プライシングも、需要予測を丁寧に行ってキャパシティの稼働率を最高にし、それで全て売り切れるMaxの価格を設定。この意思決定は早く終了し、皆でタイ料理を食べに行きました。祈るような気持ちで学校へ戻ってきて、パソコンを開け、結果をチェック。8年目にして初めての利益を計上、ROEは120%、株価は31ドルへと上昇。個々の性格からか、いつも前向きで明るかった我々のチームですが、このときばかりは皆大騒ぎでした。

さてこんな散々な結果に終わりましたが、かなり面白かったです。その前の7週間が不完全燃焼だったこともあって、これだけ学生を巻き込んで、そして勝負に躍起になれるイベントが卒業を目前としたこの時期にあるのは、うちの学校の醍醐味だと思います。どれだけ入れ込むかで、面白さは段違いに変わってくると思います。

さてシミュレーションの内容はパソコンゲームに近いので(昔のシムシティを思い出しました)、これが現実の世界で使えるかと言えばそうではありませんが、経営戦略を実行する際に押さえるポイントを整理するという意味では良かったと思いますし、自分の専門分野に偏り勝ちなMBA生にとっては、企業が利益を産むまでのフロー、つまり全ての部門が横断的に関わっているということを理解するにはとっても良いゲームでした。

そして個人的には、チームの中で自分がマイノリティだった場合の心理的な葛藤が、良い経験になったと思います。自分が正しいと思う理屈が通じない相手に囲まれた時にどうするのか。今回は、相手が自分のミスを理解するまで待つことになったわけですが、ゲームを開始する前から状況が予測できていたことから、何らかのアクションが事前にとれたかもしれません。

今回やったことは、会話上のハンデがあるので、事前にメールで自分の戦略を伝えたり、Excelでスプレッドシートを作って送ったりしました。が、それは今回全く効き目がありませんでした。Financeのメンバーで作ってきた過去のチームでは、それが非常に効果的だったのですけどね。効かなかった理由は、

 ①自分のことを知らない
 ②同じ分野で他のメンバーの方が信頼性がある
 ③マーケ専攻は感覚で動きやすく、スプレッドシートが苦手
 ④意思決定の時間が短く、英語の下手な奴の意見を聞く余裕がない。

ってな感じなのでしょうか。恐らく①と②が大きいと思います。一言で言えば、ネットワーキング不足。自分という人間のブランド力不足。ここについては、実際のビジネスの場で直面することとを経験できたのだろうと思います。コンサルや一部のIBが、東大やハーバードといったブランドを求めるのと同じで、相手が何を話しているかではなく、相手がどういうバックグラウンドを持っているか、で判断しがちな人間の本質に触れた気がします。

正直なところ、事前にネットワーキングをするという以外に、何をどうすれば、この①から④をクリアして、良い結果につなげられたのかわかりません。今後の課題です。

まあでも、理解して貰えるまでが時間掛かりましたが、最初から明るくて楽しく、冗談が好きな良いチームでした。

ROE.jpg




No.44|学校生活Comment(0)Trackback()

送別会で

2008/02/25(Mon)06:15

昨日は送別会の一日でした。昼は日本人同級生たちと、夜は日韓中台タイのアジア人たちと、来週で日本に帰る同級生&3月末にヨーロッパのExchange Programに行ってしまう同級生を送りました。

2006年の6月17日アメリカに到着してから早いもので、もう1年と8ヶ月が過ぎました。年齢では2歳も年をとりました。自分もあと80日で日本に帰国です。

大学の時のように気の合う仲間とだけ仲良くしていた頃とは違って、同じ日本人でもバックグラウンドも年齢も性格も違うメンバーがこの土地に集まり、苦労しながらお互い助け合って生活してきました。深いようで浅い、浅いようで深い、柔らかな日本人の連帯感がとても心地よく、それがあと2ヶ月で終わってしまうのはとても寂しい気がします。

また言葉のハンデがありながら、アジア人メンバーと心の交流ができたことはとても貴重な体験でした。送別会をやろうと声をかけたら、最初は数人のメンバーでしたが、少しずつ口コミで人数が増えて行きました。国籍は違うし、国同士の関係も上手く行っていないし、MBAに来ているメンバーは国の中では上流階級に入るのかもしれないけど、大きな視点で見れば、長い歴史の中で密接に文化の交流を図ってきた人間同士、深く心が通じ合うのだなあと、しみじみ思います。


No.43|学校生活Comment(0)Trackback()

食への意識

2008/02/22(Fri)03:59

以前からネットで広まっている小噺。

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日本 「ごめん。ちょっとトイレに行ってくる」

米露韓中北 「いってらっしゃい」

中国 「(小声で)日本を本気で怒らせてみたいが、難しい。潜水艦で領海に入っても怒らない」

韓国 「私も独島を占拠してみたわ。それでも怒らなかったの。」

ロシア「北方領土を返さなくても怒らないぜ。」

中国 「冗談だと思われるかもしれないが、最近油田が見つかった東シナ海で、うちの領海を試しに沖縄トラフまで主張してみたが、怒らない」

北朝鮮 「なら、おれが核ミサイルをぶち込んでみようか」

米国 「よせ、それはもう俺がやってみた」

米露韓中北 「一体どうすれば日本は怒るんだ…(途方にくれる)」

中・韓 「私達は日本人を怒らせようと犯罪者を大量に輸出してみたんだが、逆にビザ免除に動いてくれてるし‥」

北・露 「ふーむ…」

米国 「・・・あ、でも、牛肉に脊柱いれたまま輸出したら、日本国民がかなり騒いだな‥」

露韓中北 「あーそれは、ちょっと怒るかもね。でもそんなことで領土より騒ぐなんて・・・。」

韓国 「私のとこで起こった生ゴミ餃子もニュースで知って怒ってたよ」

中国 「昨日餃子に毒(農薬?)盛ってたこと知って、かなり騒いでるんだけど・・・ 食い物ぐらいでまさか領土より怒るなんて思ってなかったから・・・。」

ロシア 「あいつ、食い物に手を出すのだけは許せないんじゃないの?」

米韓中北 「あ!」

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日本の特徴を良く表してるよなぁ。そのうち、食糧が輸入できなくなるんじゃないか。。。

不二家、ミートホープ、赤福、船場吉兆・・・ここのところ、食品に関する不祥事のニュースが目立ちますが、やっぱり食に対する意識の高い国民性なのでしょう。

が、その意識も表面的なのが日本的というか。

西日本新聞が2003年から連載している企画記事に、「食卓の向こう側」というのがあります。ネットだと各シリーズの第1回しか読めませんが、非常に優れた企画です。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/lifestyle/shoku/2003/12/post_17.shtml

例えば、記事ではこんな問いかけを私たちに投げかけます。

コンビニで食べるサラダに入っているゆで卵の薄切りは、なぜ全て綺麗に黄身と白身がバランスよく出来上がっているのでしょうか?

給食の献立から白あえ、いり卵、ポテトサラダがはずされたのは知っていますか?(極端な安全性への意識や、アレルギーの増加、好き嫌いを無くす強制ができない給食の現場から)

骨無しの魚はどうやって作られるのでしょうか?(魚に骨があることを知らない子供がいることを受けて)

ってな感じです。記事を読むと、賞味期限の偽装なんて可愛いいものです。ちょっと古かろうが食あたりを起こすだけですし(勿論、農薬入りギョーザのように、食べた人間が意識不明になるようなレベルの問題は論外ですが)。

問題なのは、一見目に付かない問題は、じわじわと日本の食文化を破壊し、そして自分の体をも破壊しているということです。

読売新聞がようやくここにきて「食ショック」という名前で連載を始めました。西日本新聞から遅れること4年。飽食に慣らされ、本来最も重要な家庭の食生活について省みなくなった日本人に対して、マスコミによる警鐘は届くのだろうか。




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