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MBAから会社に復帰したサラリーマンのリハビリブログ

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2025/07/13(Sun)09:41

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エイプリルフール

2008/04/03(Thu)11:16

昨日はエイプリルフールでしたので、妻に2つほど嘘をつきました。

一つ目 姉が結婚。
二つ目 うちの会社がガス会社を買収。

もっと面白いものはないかと考えた結果、面白くない方が真実味があるかなと思って、こんな些細なニュースで嘘をついてみました。

両方とも信じて驚いた顔をしていましたので、今年のエイプリルフールは成功でした。



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No.54|学校生活Comment(0)Trackback()

LEED

2008/03/31(Mon)10:42

インディアナポリス空港は、現在新しいターミナルが建設中です。今年末には旧ターミナルは廃止、新ターミナルへ全面的に移行する模様です。ただし、残念ながら私が帰国した後の話です。

さて空港に飾ってあった説明書きを眺めていたら、目を引く単語を発見しました。LEEDです。その理由は、アトランタからインディアナポリスへ向かう機内でHarvard Business ReviewのGreen Strategyという本の中で、偶然にもLEED制度についての論文を読んでいたからです。

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三菱総研のHP(http://chikyukankyo.com/column/detail.php?column_id=60)に記載されている文章がわかりやすいので引用すると、
「1993年には、グリーンビルディング促進のための全国的な組織、米国グリーンビルディング協会(US Green Building Council)が発足しました。建築関係だけでなく、大学・研究機関、政府機関、公益事業者、報道、保険会社など様々な分野の4,000以上②の団体が この協会に会員として加盟しています。この協会の中心的な活動が、建造物の環境配慮基準LEED(Leadership in Energy & Environmental Design)の開発とその認証制度の運用です。LEEDは、グリーンビルディングに対する消費者意識を高める、ナショナルブランドとしてグリーンビル ディングの市場価値を高める、建造物の“グリーン化“競争を活性化する、などを目的に作られた民間の環境配慮基準で、必須項目のすべてと、選択項目の中か ら必要なポイントを獲得し、所定の審査を受けることにより、グリーンビルディングの認証を取得することができます。」

つまり、S&Pやムーディーズが債券にレーティングするように、環境マネジメントシステムを構築した企業がISO14001を取得するように、建築物に対して環境的側面からレーティング・認証を付与するシステムがLEEDなのだろうと思います。環境後進国とされるアメリカですが、最先端のアイデアを取り入れるのは非常に早い国です。日本は技術レベルでは環境先進国といえるかもしれませんが、それを実行するまでに様々な手続きや調整が必要で、実行力という面では逆に後進国と言えるかと思います。例えば風力発電の設備は、実はアメリカがドイツを抜いて近々1位になると見られるなど、運用のスピードや実行力はアメリカは日本のはるか彼方を行っています。

このLEED制度も英国に次いで導入され、こうしてHarvard Business Reviewに取り上げられたり、すでにアメリカ国内でも14000のプロジェクトに適用され、国境を越えて30カ国でも使われているなど、非常に活用度の高い制度です。日本にも同様のCASBEE(Comprehensive Assessment System for Building Environmental Efficiency)という制度がありますが、こちらは殆ど一般には認知されていません。

さて、環境対応型の建築とは、環境への不可をライフサイクルを通じて低減させた建物のこといいます。例えば、自然の採光を取り入れることで照明に掛かる電力を削減し、照明から発生する熱が減少したことによりエアコンに掛かる消費電力が低下させた建物や、屋上を緑化して夏場のヒートアイランド効果の改善に取り組んだ建物などを指します。ちなみに、世界で最も高い評価を得ている建物は、なんとインドにあるCII-Sohrabji Godrej Green Business Center in Hyderabad, Indiaです。自然採光を取り入れ、なんとビルの90%のエリアでは、昼間はライトが使用する必要がないそうです。また同サイズのビルと比べて、エネルギー使用量は55%減だそうです。

250px-CII_Hyderabad.jpg




いまやアメリカやイギリスでは、主要な企業はブランド力を高めるためにも、このような制度を活用して高い社会的評価を得る努力を行っています。しかしながら重要なのは、環境対応型の建築物は、イニシャルコストは非常に掛かりますが、ランニングコストが非常に安くなるため、長期で見たら通常の方法よりもコストが抑えられるという魅力があり、それが各企業を環境対応型の建築に駆り立てているとされています。
 
この話を聞いて思い出したのが中国の建築です。いまや上海などは摩天楼が立ち並ぶ巨大都市です。しかし見た目は華やかですが、根深い問題を抱えていると、元上海総領事で早逝された杉本信行氏は「大地の咆哮」で指摘しています。中国の建築は、中国製の商品同様、デザインは先進国のものを模倣しているようですが、中身は酷いもので、例えばコスト削減から高層ビルにも関わらずエレベーターの本数を制限したために、朝の出勤時間にはエレベーター前で何十分もエレベーターを待つ人々の姿が見られるそうです。また、維持管理のことを配慮せずデザインされていることから、メンテナンスや窓の清掃作業が簡単に出来ないなど、維持費用が嵩んでいるようです。これはあくまでも本が執筆された当時の話なので現状はわかりません。帰国したらぜひ中国へ旅行して自分の目で確認したいものです。
 
まあお隣の中国の批判をしたものの、日本でも同様の事例は多々見られます。ハコ物を作ったものの、維持費がかさんで破綻している施設や、そもそも公共事業依存型の経済なので、整備した道路や施設の補修費が年々嵩んでいくことになり、長い目で見たら国の財政の圧迫要因です。揮発油税の使途の中には道路の整備に加えて維持管理費も含まれていると思うのですが、この時限立法が更新され道路が作り続けられれば、更に財政が圧迫されてしまいます。まあしかし今急に廃止されてしまうと、公共事業に頼っている地方の経済は破綻していくことになり、更に国の経済を混乱させることになりますが。

No.53|雑感Comment(0)Trackback()

健康診断

2008/03/31(Mon)08:53

先週金曜日にアトランタへ健康診断へ行ってきました。

アメリカでは日本のような健康診断のシステムが無いようで、会社から定められた項目を漏れなく受診しようとすると、個別に医師との交渉が必要になって面倒臭いのです。日本人医師がいて健康診断をパッケージとして提供している医者を探したところ、NYやシカゴ、アトランタといった大都市には幾つかありました。しかし年度末で駆け込みの受診者が多いのか、シカゴとNYは早々と予約が埋まってしまいました。

さて血液検査や尿検査等の診断結果はまだ出ていませんが、幾つかの項目はその場でわかります。

まず何故か視力が向上していました。英語のテキストを読んだりパソコンと一日中格闘しているので低下していてもおかしくないのですが、ゴルフのおかげかもしれません。

それと体脂肪が渡米前の20%超から減少して17.8%でした。Wikipediaによると、30歳以上の体脂肪の適正値は17~23%なので、まあまあの値じゃないでしょうか。これはどう考えても、暴飲暴食が減少した結果と、比較的体を動かすことが多いおかげなんでしょう。

しかし、鏡を見ていて気づくことに、頭髪に白髪が目立ちはじめました。渡米前は傍目には気づかない程度の本数だったのが、いまや耳の辺りの白髪が目立ちます。しかも髪の毛もハリがなくなってきたようで。。。やばいなあ。

No.52|学校生活Comment(0)Trackback()

今学期の履修

2008/03/23(Sun)12:33

今学期は履修2科目、聴講1科目です。

履修 
F528 Fixed Income
A576 Strategic Manegerial Accounting

聴講
F506 Commercial & Investment Banking

当初はF506を履修する予定でしたが、この科目、課題もなくFinalだけなのと、内容が時事ネタ中心なので、講演会に出席する程度の気分でいいかなと聴講に変更しました。ただこの教授はとても面白い。本人は過去に金融機関のVice Pだっただけではなく、BOJのVisiting Scholarだったり、現在はシカゴ連銀や世界銀行のコンサルタントだったりと、経験の豊かな人物です。グリーンスパンとも交流があるみたいですね。

さて、今学期は科目数も少なく楽勝です。もっと多くの授業を履修して勉強してもよかったのですが、5月に会社に戻ってその知識を活用するためにも、今までの知識を復習したり会社のビジネスとつなげたりして、血や骨として自分のものにする時間が必要な気がしています。遊びのないハンドルが危険なように、卒業まで時間に追い詰められて勉強して、それを頭の中で反芻する余裕も無く会社に戻るのは、自分にとってはやや厳しい。

しかも戻ってから役員や社員の前でプレゼンする機会があるのだけど、そのテーマが「会社への提言」で、ファイナンスの技術を中心に学習してきた自分にとっては、取り組みにくいヘビーなテーマです。マネジメントのフレームワークなんかはMBAぽくっていいけど、気分的に苦手。

まあ今まで書き溜めた毎月の報告書が、大体ひと月10000字、原稿用紙25枚で2年分、つまり原稿用紙600枚分ぐらいあるので、それを見ながら適当に纏めて報告することになるのかな。読み返すと、結構いい復習になります。

No.51|学校生活Comment(0)Trackback()

マーケット雑感

2008/03/23(Sun)11:47

アメリカ市場のCDS(クレジットデフォルトスワップ)のスプレッドが急拡大しているようです。ちょっと詳細は忘れましたが、ドイツ市場のスプレッドと逆転したというニュースを先日見た記憶があります。これは非常に小さなニュースでしたが、個人的には大きな驚きをもって眺めていました。

中東を中心としたオイルマネーや政府系のファンド資金はドルから逃避し、ユーロへ向かっています。EUを設立した時の目標の一つであった、機軸通貨の構築という点では、成功という範疇を超えてドル以上に強い通貨が現時点では出来上がったと見做していいのだろうと思います。

しかし、このサブプライムについては私が運用担当をしていた2年以上も前から問題視されていたはずですが、ここまで酷い後遺症を残すことになるとは、投資家のRisk Taking能力が如何にセンチメントに左右されるのかということを物語っています。グリーンスパンは誰よりもデータマイニングが得意でしたし、バーナンキは90年代の日本の金融崩壊についての論文を執筆していたので住宅バブルのリスクの大きさを知らないことはなかったと思いますが、度重なるFEDの利上げにも関わらず住宅価格の上昇に歯止めが掛からなかったことから、金融政策でこのサブプライム問題を回避しようとすることには今更ながら無理があったのかもしれません。

CDOは、MBSを集めてプールし、幾つかのトランシェに分けて再組成して債券化したものです。そのうちリスクの低いものにはAAAのレーティングがつきます。いわば80年代に生まれた金融技術を用いて作った仕組み債なわけですが、そのAAAの債券でも買い手が付かないという異常事態が昨年夏以降に起きていたわけです。結局は、金融技術によって一般の投資家に本来含まれているリスクが見えにくくなったことから、許容できるリスク以上のリスクを抱えることになり、ダムに開いた小さな穴でダム全体が一気に崩壊するように、市場が大きく今までとは逆の方向に振れているのが現状です。

知らないものには手を出さない、卵は1つの籠に盛らない、という投資家の鉄則は、通常のプロなら誰でも知っているはずです。しかしそれが出来ないところが人間の弱さであり、その弱さを克服するには、組織の中で明確なルールを策定し、そのルールを運用する側とチェックする側とを分離する必要がありますが、きちんと守られていたのでしょうか?CDOの収益性の高さから、経営層からマネージャーまで目が曇ってしまったのでしょうか?

CDOの価格算定技術でトップレベルだったベアスターンズは、一時期120ドルも株価がありましたが、経営状態の悪化から、ニューヨーク連銀のサポートを受けたJPモルガンにより2ドルで売却されることになりました。次の支援先はリーマンブラザーズとも言われています。

しかし、日本は政局優先で日銀総裁もまだ決定していませんが、そんなことやってる場合ではありませんね。ファイナンスの授業で、日本の金融崩壊やこの日銀相殺の問題を指摘されるたびに、他人事ながらとても恥ずかしいです。







No.50|マーケットComment(0)Trackback()