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MBAから会社に復帰したサラリーマンのリハビリブログ

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2025/07/18(Fri)12:35

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成績結果と冬休み

2007/12/22(Sat)14:23

セメスターを通じて授業のあった3単位のアカウンティング(通常は1.5単位)の成績が付いて、ようやく全ての成績が出揃いました。メジャーを完成させるためにファイナンス科目を中心に履修したのですが、8科目中5科目がA、GPAは3.9という非常に驚くべきスコアとなりました。今学期はゴルフや読書など個人的な趣味を優先させていたので、正直自分でもびっくりです。

恐らく、英語力が上昇し課題や問題の意図をかなり正確につかめるようになったことで、的外れな解答が少なくなったことと、あとはやはり他の学生が就職活動を優先したことで相対的に評価が向上したこと、の2つが直接的な要因なのだろうと思います。来学期はファイナンス系の科目が減少するので、同じような結果は期待できませんが、卒業時に表彰される優秀生徒の候補にはまだ片足突っ込んでいると思うので、この成績が再現できるように頑張ります。もちろん、ゴルフはそれ以上に頑張りますけど。。。

冬休みは旅行もカンクンでお仕舞いです。チームワークであくせく議論したり、教科書で勉強したり、世界各国へ旅行へ行ったりするのもいいのですが、この冬はじっくりと読書をしたいと思います。帰国したらまとまった休暇もとれませんしね。世界の中に置ける日本、日本における九州、そしてその繋がりの中での当社と自分。こういった観点から自分なりの視座を磨きたいと思っていて、読書は最適なツールです。

MBAはどうしても幅広い知識を身につける場なので内容に深みはありません。個人的には良書1冊はMBAの1クラス分に相当すると思いますし、優れた伝記であればMBAのケース以上の中身がある気がします。読書嫌いの昔の自分なら全く思いませんでしたが、最近は、良書を数多く読破してそれを自分の血や肉に変えてきた人ほど人間性が豊かで深みがあるし、何より洞察力や感受性、独創性といったビジネスに有用な感性が磨かれている気がします。

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No.23|学校生活Comment(0)Trackback()

カンクンにて

2007/12/19(Wed)14:24

メキシコのリゾート、カンクンに来ています。1年の3分の2は晴天というカンクンで、この2日間は曇天の微妙な天気が続いています。しかも気温も上がらず、海は強風で遊泳禁止、プールで泳ぐと唇が紫色に変わるほど寒い。なので、デッキチェアに寝転がって、水色の海と灰色の空を眺めながら読書にふけっています。この数ヶ月の疲れた体を休めるにはちょうど具合の良い感じです。

この旅行はAll inclusiveなので、飲食代は全て宿泊費に含まれています。バーに行ってはカクテルを注文し、飯を食いながらビールをぐいっと。燃やしてアルコール分を薄めたテキーラに、コーヒーと生クリームを混ぜたメキシカンコーヒーなどもぐびぐびと。体育会系の同級生家族と一緒の旅行なので、たるんだお腹を見せるのもしのびなく、ここ数ヶ月は筋トレなどをして僅かばかりダイエットをしていたのに、腹があっと言う間に横に割れてきました。

No.22|雑感Comment(0)Trackback()

今学期を終えて

2007/12/15(Sat)13:14

秋学期も終了。昨日は台湾人の友人宅で誕生日会+打ち上げをして、Wiiで盛り上がりました。テニスでも野球でもぼこぼこにやられまくりましたが、最後に日本人の同級生と戦略を考えつつ野球で勝利し、勝ち逃げして帰ってきました。。いや~気分爽快。

さて、今学期の授業はこんな感じでした。

Advanced Accounting
通常の授業が7週間に対し、14週間の授業。MPAというMBA外からの生徒が多く、授業の質が低下気味。アジアからの女の子たちなどは授業中に日本のテレビ番組を見ていたりして。最後の週は授業が休講になるなど、教授も生徒たちに対してやってらんなかったんじゃないかな。Take awayは少なかったものの、合併会計についての会計の考え方は勉強になった気がする。成績も相対的に良かったのだけど、将来のCPA達が自分よりも出来なくて大丈夫かと心配になります。

Derivative
デリバティブをどう使うかといったストラテジーを中心にやるかと思いきや、数式だらけの授業でびっくり。関数電卓がないと解けないので、今まで避けていましたがようやく購入しました。いまだログと自然対数しか使えません。関数電池はバッテリーの消費量が高いので、試験では結局普通の電卓も持ち込まないと危ないんだよね。ファイナルは返却されていないものの、課題2つと中間試験はほぼパーフェクトだったので、Aが取れるかもと期待しています。

Risk Management
本業でやっていたこともあって、内容はある程度知っていましたが、逆に基礎固めという点でTake awayが満載でした。ファイナルも簡単だったし、ケアレスミスがなければAが期待できるかも、、と思いつつ、この教授の出す問題って所々に上手く引っ掛け問題を入れているので、余り期待すると落ち込む羽目になるんだよなあ。

Equity Market
こちらも本業(・・本業ばかりだな)ですが、忘れかけていた知識がブラッシュアップされて面白かったです。教授の指導力に問題があると言われていたものの、課題も中間テストも最高点を貰ったので、最後は教授を好きになって?やる気を出しました。チームメンバーが就職で忙しくて、困ったときは手伝うよと約束していたので、プレゼンのスライドとストーリーなどは一人でやりましたが、教授にも好評だったし、チームメイトにも喜んでもらえてよかったよかった。プレゼンに織り込んだ数々の笑いのネタを教授に拾ってもらえたので、こちらもAに期待。

さて、総括すると、今学期はゴルフや読書に時間を割いたにもかかわらず、非常に順調で充実していました。メジャーを完成させるためにファイナンス科目ばかり履修したのも1つの理由だけど、最大の理由は皆が2年生になってやる気を失っていることで、相対的に成績が上がっているだけのような気もします。またMBA外からの生徒も多く、彼らは明らかにプロフェッショナルではないので、チームワークやプレゼンに関してはMBAの生徒が2周りぐらい上を行っている気がします。これは明らかにコアで鍛えられたからだと思います。

加えて英語力が向上したことで、問題の読解力が上がって的外れな解答をするのが少なくなったことと、言いたいことが伝えられるようになったこともあるかも知れません。

さて明後日からはメキシコのカンクンに行ってきます。日本では会社の同僚たちは、忘年会シーズンなので毎日飲み歩いてるんだろうなあ。

ん、そういえば11月分の会社への報告書を出していないな。しまった・・。


No.21|学校生活Comment(0)Trackback()

monthly report

2007/12/10(Mon)16:39

しまった。テストウィークを目前になんたる失態。。。

会社に提出する毎月のレポートをすっかり忘れていました。例月10ページ以上に亘るレポートは、MBAでのちょっとしたレポート以上に負荷がかかるのですが、うーむ。試験2つ、プレゼン1つ、レポート1つを控えているこの状況でとりかかるべきか。。。

というのも会社の人事の担当者が口うるさくて。同期だし。どこかのMBAも取ってるし。会社への提言を盛り込めだの何だの。毎月提言なんてネタも尽きてかけるわけないし、何よりファイナンス専攻だから、次第に高度になってきたファイナンス授業の内容を織り込んで書いても、人事には判るわけもないし。今月はリアルオプションを書こうと思ったけど、これを理解できる社員がどれだけいるのか。。

まあとりあえずは睡眠を優先させるとします。。。



No.20|学校生活Comment(0)Trackback()

ダウン

2007/12/09(Sun)09:45

どうやら娘からウイルスが感染したようで風邪でダウンしています。おかげで家族そろって鼻水を垂らした週末を送っています。Flu shot、つまりインフルエンザワクチンを既に接種済みなので心配はないのですが、来週の試験シーズンを目前にやや不吉な予感がします。

今学期は驚くほど成績がよくて、というのもファイナンスに特化して、苦手なマーケやマネジメントなどを全く取っていないからなのですが、脳内はファイナンスに完全に占拠されています。残念だったのが、前セメスターのリアルオプションの課題の結果が期待はずれでした。評価の高いレポートなら後々の授業で扱ってくれたり教授の教科書にケースとして取り上げてもらえるのですが、そこまでは行かなかった模様です。日本の電力事業、しかも原子力についてのオプション価値を算定したものなので、日本の特殊な規制緩和の状況についての説明不足から、幾つか前提条件に疑問符がついてしまったようです。

さてダウンといえば、ダウンサイドリスク。アメリカの株式市場は極めて効率的だとされていますが、サブプライムにもみられるように、極めてBullもしくはBearなマーケットにおいては誰もが感情的に動きやすいもので、例えば2002年までの3年間の株式市場の下落は、投資家心理を冷やして株から債券への流れを加速させました。冷静に考えれば、長期投資家である以上、株を売却して債券を持つことで、株式市場の反発によるメリットを享受することができなくなるわけで、それはそれでかなりのリスクです。

「敗者のポートフォリオ」によれば、1年のうちの数日間、マーケットの上昇日を逃しただけで、大きくリターンはマーケットに劣後するとされています。つまり、株を保有しないというリスクは大きいということ、またマーケットタイミングを計って利益を獲得しようという戦略のリスクも極めて高いということは、認識しておかねばなりません。

Equity Marketの授業で、こういった問題意識から、Low beta、plus-dividend-yield、Low PBRという3つのファクターでスクリーニングしたポートフォリオを作り、2001年からのリターンを計算してみました。つまり、Low betaということはマーケット下落時にはアルファを獲得できると考えられます。Low PBRについては、Value stockのほうがプレミアムがあると予想し、かつボラも低いと考えました。配当有にしたのは、比較的債券に近い動きをするのではという期待と、倒産リスクを軽減するためです。加えてTurnover ratioは年率20%、投資株式数は20とし、売買のタイミングは年末のみとしました。その結果がなんとこれ。

return.JPG





毎年、12%近くも市場リターンを上回っていることになります。もちろん偶然の結果でしかありませんが、よくよく分析していくと、やはりLow Betaが効いて、マーケットの下落時にプラスのアルファを獲得するポートフォリオとなりました。

こういった商品が現実にあれば、似通ったバリューファンドばかりの中で差別化できるかもしれませんね。投資家の抱えるリスクの90%は資産配分によって生じ、残りの10%はアルファのリスクだとされており、もし株式や債券と相関関係の低い新しい資産クラスを開発できれば、分散投資としてのメリットは大です。株式市場のダウンサイドに強く、そして債券と株式との中間的な動きをする資産があれば、ポートフォリオに組み込む価値があるかもしれません。REITのように。


No.19|学校生活Comment(0)Trackback()