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MBAから会社に復帰したサラリーマンのリハビリブログ

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2025/07/20(Sun)12:50

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セカンドラブ

2007/11/08(Thu)09:50

今日は所要で学内のMemorial Unionという建物に行き、ついでに今年の春ごろかな、新しくできたスターバックスでのんびり勉強しました。新しい店舗とはいえ、建物自体の古さに上手にあわせたシンプルな内装で、居ごごちがよく2時間ぐらいコーヒー1杯で粘りました。夏にヨーロッパを旅して思いましたが、ヨーロッパにしろアメリカにしろ、古いものをそのまま活かしながら新しいものを作るという意識は見習いたいものです。

この建物の中には学食があって(といってもピザハットやSubwayなどが入っているだけですが)、アメリカに来て語学学校に通っていた頃、昼飯を食べによく来ました。あれからもう1年半も経つのか。当時と同じ景色を見ながらも、考えることは全く変わるもので、2年間もアメリカで生活できるのだろうかと不安に思っていたのが、今や2年なんて短いな、という風に変わりました。

同じものを見るでふと思い出しましたが、先日、YouTubeでザ・ベストテンの映像を見る機会がありました。ベストテンってのは黒柳徹子と久米宏が司会をやっていた伝説的?な歌番組ですね。生放送だったので、毎週10組もの出演者を登場させるのに苦労したようで、コンサート会場からの中継なんてザラでしたし、新幹線が一時停車しているホームで歌う場面もあったり(歌っている最中に電車のドアが閉まってそこで中継が終わったり)など、エピソードは挙げればきりがありません。残念ながら、ニューミュージック系の歌手の出演拒否や裏番組の「とんねるずのみなさんのおかげです」に視聴者を奪われたことなどから、89年に番組は終了しました。

見たのは中森明菜の映像でしたが、いや、デビュー当時はふっくらしていて可愛いですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=5LSyktgoF1w
http://jp.youtube.com/watch?v=3G3UkK719Ug
やっぱり今から見ても、あれほどの人気が出るのが良くわかるぐらい、スター性がありますね。よく「どっち派?」という話を子供のころしたと思いますが、自分は松田聖子よりは中森明菜派で、近藤真彦とのことがなければ幸せな生活を送っていたのではと思うと、ちょっと悲しくなりました。

それはさておき、こういった生中継の歌番組って少なくなりましたね。生き残っているのはミュージックステーションぐらいでしょうか。だけど昔の音楽番組は視聴率も30%を超えることが多く、翌日はその話題で盛り上がったものですが、今は番組の種類も豊富だし後からネットでも映像が見れるので、そんな盛り上がりは無いのでしょうね。

日本全国の人たちが同じ時間に居間に集まって同じ番組を見て、同じ気持ちを共有する。いまや紅白でさえ数ある番組の1つにしか過ぎませんが、そんな時代は、溢れんばかりの情報の中でいつも道標を探さなければならない今よりも、幸せな時代だったのかもしれないと、ふと思いました。

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No.8|学校生活Comment(0)Trackback()

環境保護派のエゴ

2007/11/05(Mon)03:39

先日、ニュー速という、特定のニュースとそれに対する2チャンネルの反応を上手くまとめたサイトを眺めていたら、次の記事がアップされていました。

「イルカは心優しい動物。殺される理由ない」 人気女優ヘイデン・パネッティーアらが日本のイルカ捕殺に抗議→漁師たちと海上でやり合う
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1050832.html

日本や北欧などの捕鯨推進国に対する西欧・米・豪を中心とした反捕鯨国の非難には、長いこと腹を立てていたので、概ね2ちゃんのコメントには同意しながら読んでいましたが、一方で、欧米の人たちが皆同じようにイルカ捕殺のニュースに対して批判的なのか気になり、Forumをいくつか覘いてみました。

すると・・・意外なことに、ニュース自体がForumではあまり取り上げられていませんでした。また取り上げられているForumでも、活発に意見交換が行われているようには見えません。GreenpeaceのForumでさえ、コメントは3つしかありませんでした。

またこちらも意外なこととして、さほど批判的なコメントが見られないことでした。逆に、女優の行為は売名行為だ、他国の文化を自国の尺度で測るべきではない、我々は牛を殺しているじゃないか、女優がベジタリアンなら許すが、そうではないしレザージャケットも着てるじゃないか、絶滅の恐れが無いならハンティングは許される行為では、といった、どちらかと2チャンネルの書き込みに近い意見が多く見られました。

ちなみにイルカ捕殺に批判的なコメントとしては、イルカはSmartestでBeautifulな海洋哺乳類だから殺すべきではないというものが中心でした。彼らにとっては、イルカは犬と同じようなものだと考えているような気がします。

このSmartestでBeautifulだというのは、はっきりいって彼らのエゴの塊ですね。心から辟易します。よく言われるように、ヒンドゥー教徒にとって牛は神聖なものですが、彼らがヒンドゥー教に理解を示し牛を食べることをストップするかといえば、そうではない。ヒンドゥー教徒がアメリカの牧場に乗り込んでシュプレヒコールをしたところで、大多数のアメリカ人は奇異な目で彼らを眺めるでしょう。一方で、イルカは可愛い生き物だから殺すなと、他国に乗り込んでまで漁師の邪魔をするのは、彼らが自国文化をグローバルスタンダードだと考えているからなのではという気がします。

・・・というコメントを、自分もForumに寄稿しておきました。



No.7|学校生活Comment(0)Trackback()

原油先物価格がバックワーデーションの理由

2007/11/02(Fri)04:50

おおっ、やっと疑問がとけました。

Corporate Risk Managementの授業でなんですけどね。会社の資金運用担当だったときに、約7割をOilが占めるGSCIというGoldman SachsのIndexに連動するパッシブファンドに投資していたのですが、それまであまり見られなかった原油先物価格のバックワーデーション、つまり価格が将来になるほど低下する状況が生じていました。

例えば原油先物の今後1年間の価格はこんな感じです。

CLZ07.NYM

Crude Oil Dec 07

94.01 12:41PM ET

Down 0.52 (0.55%)

CLF08.NYM

Crude Oil Jan 08

92.76 12:41PM ET

Down 0.51 (0.55%)

CLG08.NYM

Crude Oil Feb 08

91.69 12:41PM ET

Down 0.45 (0.49%)

CLH08.NYM

Crude Oil Mar 08

90.86 12:37PM ET

Down 0.33 (0.36%)

CLJ08.NYM

Crude Oil Apr 08

89.05 12:41PM ET

Down 1.29 (1.43%)

CLK08.NYM

Crude Oil May 08

89.08 12:41PM ET

Down 0.48 (0.54%)

CLM08.NYM

Crude Oil Jun 08

88.30 12:41PM ET

Down 0.53 (0.60%)

CLN08.NYM

Crude Oil Jul 08

87.67 12:16PM ET

Down 0.49 (0.56%)

CLQ08.NYM

Crude Oil Aug 08

87.53 10:23AM ET

0.00 (0.00%)

CLU08.NYM

Crude Oil Sep 08

86.75 9:33AM ET

Down 0.18 (0.21%)

CLV08.NYM

Crude Oil Oct 08

86.36 Oct 31

0.00 (0.00%)

CLX08.NYM

Crude Oil Nov 08

85.84 Oct 29

0.00 (0.00%)

CLZ08.NYM

Crude Oil Dec 08

84.96 12:38PM ET

Down 0.42 (0.49%)

1年後の価格は現時点よりも10ドルも低く、激しいバックワーデーションになっていることがわかります。

これはなぜなのでしょうか。例えばコモディティのなかでも、金などそれ自体から付加価値が生まれない商品の先物価格は以下のアービトラージの式を使って求められます。ちなみにF0(T)はTに満期を迎えるゼロ時点での先物価格を表しており、Stはt時点でのスポット価格、iは金利、SはStorageコストです。

9cc63ea8.jpeg



つまり、半分より上の表(Physical Storage)は、現時点で商品の現物を購入し、将来にそれを販売する際のCFの流れで、下半分の表(Synthetic Storage)は、将来にその商品現物を購入するために先物取引を使って価格を固定し、現時点ではそれに必要なCFを用意するという取引を表しています。

単純に言えば、両方の取引のCF Todayは等価ですので、CF at Day T(満期)も等価になる必要があります。もし差がある場合はアービトラージの対象となります。CF at Day Tの式を用いて計算すると、F0(T)=S0+iS0+S、つまり先物価格は、ゼロ時点でのスポット価格に、金利分をプラスして、更にStorageコストを追加したものだということがわかります。

感覚的に捉えると、現時点で現物を購入する費用に、その購入代金を調達した資金分の金利を乗せて、さらに現物を保有することにかかるStorage費用を上乗せしたものが、先物価格であるということです。金利もStorage費用もプラスですので、一般的に商品先物の価格は満期が長くなるほど右肩上がりになると考えられます。

しかし、原油など、利用次第によっては付加価値を生む商品は、この式に機会損失の概念を加えてやる必要があります。上記の式、F0(T)=S0+iS0+Sは、商品を保有する側と、将来購入する側のコストが同じになるように調整したものですが、例えば先々の供給不足が懸念される場合は、現物を保有する側には機会利益が生じて、商品を購入する側には機会損失が生じると考えられます。言い換えれば、供給不足になるような事態は、現物を保有する側にはメリットがあるということですね。この機会利益をxと置くならば、上記の式はF0(T)=S0+iS0+S-xに変換されることになります。

つまり、現状は将来のShort supplyへの期待(不安)が大きく、x>iS0+Sになっているため、先物価格がバックワーデーションになっているということです。

なぜBackwardationやContangoが起きるのかというのははっきりと理解していませんでしたが、教授のIntuitiveな説明には目から鱗でした。

No.6|マーケットComment(0)Trackback()

オプションの価格算定

2007/11/01(Thu)08:46

オプション価格を算定するブラックショールズモデルを生み出したフィッシャー・ブラック、マイロン・ショールズ、そしてそ最初に数学的証明を与えたロバート・マートンは、97年にノーベル経済学賞を受賞しましたが、オプションを勉強すればするほど、ブラックショールズモデルではなく、単純な二項モデルの汎用性に驚嘆しています。

ブラックショールズモデルも実際は様々なオプションに合わせて数式が変化するのですが、その価値である単純さが失われてしまい複雑なモデルになってしまいます。一方で2項モデルは全てのオプションに適用可能で、しかも基本的なコンセプトだけ理解すれば即実用可能です。

2項モデルというのは、短時間における原資産の価格の変動は、上昇・下落の2つのパターンしかないと仮定し、その2パターンが一定の期間に繰り返すことにで正規分布が実現し、オプションの価格の近似値を求めようというものです。詳しくは以下のサイトを参照ください。

http://www.findai.com/kouza/4010opt.html

何にせよ、シンプルなものほど優れて応用が利くということなのでしょうね。

今日のDerivativeの授業はオプションだったのですが、世の中には色んなオプションがあるものですね。期中の平均価格が基準となるAsianオプションが日本で広くトレードされていることや、原資産の価格が上限値・下限値を超えるとオプションがExpireするBarrierオプションなど、全く知りませんでした。しかし一番驚いたのは、タイからの友人が留学前に働いていた金融機関でオプションを扱っていたらしく、かなり詳しい。今までそんな姿見せてなかったのになあ。一緒にチームを組んどいて良かった。

No.5|学校生活Comment(0)Trackback()

マスコミに思うこと

2007/10/31(Wed)11:47

記者の最後のコメントが秀逸です。

http://news.goo.ne.jp/article/nikkan/sports/npb/p-bb-tp0-071023-0019.html?fr=rk

こっちの記者の論理展開は破綻気味です。

http://image.blog.livedoor.jp/dqnplus/imgs/1/f/1f23c946.jpg

どちらもニュー速という、2チャンネルのコメントを抽出してまとめたサイトに投稿されていたものです。

前者はともかく、後者の記事は文章が稚拙なばかりか、論理性が見られない点においてコラムとしては最低レベルだと思います。TBSの不祥事やらテレビ朝日の偏向報道などが日本では問題になっているようですが、海外にいる身から推し量る限りでは、報道の質の低下は確かだという印象を受けます。

「アベする」が流行語だという朝日新聞の記者のコラムは、驚くべきことに、ネットユーザーたちの情報収集力と分析によって反証されています。彼らは、GoogleやYahooでの「アベする」の検索ヒット件数を調査し、朝日新聞の記事が出る以前のヒット数が極めて少ないことを実証、コラムへ反論しています。加えて心情的にも、「アベ」という固有名詞を使うことによる、アベ姓の人々への影響を心配しているのは、マスコミ側ではなくネットユーザーたちです。また中日新聞の「サワジる」がYahooでは17件しかヒットしていないことも判明しています。年配の記者たちはネットの情報網の凄さを軽視しすぎてるのかもしれません。

基本的に、マスコミへ入社する人間というのは華やかな世界が好きで、かつ自分たちが社会を引っ張っているんだという意識があるのでは。それはマスコミへ就職した大学の同級生たちのキャラからもそう感じられますし、ちょっと名前は忘れましたが、ある地位の高いマスコミの人間が、世論は自分たちで作るものだという趣旨の発言をして、批判の対象になっていた記憶があります。前者の記事に出てくるナベツネも、麻生太郎が首相になるのを読売グループを挙げて阻止するといった趣旨の発言をしていたようですし。情報を取捨選択して啓蒙しよう、世論は自分たちが作るんだ、という意識があるのだとすれば、情報が溢れんばかりの現代においては、マスコミの驕りだといわれて仕方のないことだと思います。

しかし、ネットの登場でその状況は大きく変わってきました。新聞の購読数は減少し、ネット上で録画した番組がニコニコ動画などにUPされて、テレビの視聴率は低下しつづけるなど、収益基盤は弱体化しつつあります。マスコミの問題発言や捏造に対しても、反証する映像が即座に流通していて、情報操作が機能しなくなっています。

個人的なイメージでは、大学のテニスサークルで華やかにやっていた人種と、彼らからは半分卑下した目で見られていた、コンピュータールームに籠ってプログラミングやWeb作成に楽しみを感じていたオタクたちが、場所を変えてバトルしている構図が(勝手に)頭の中に浮かんできます。自分は大学時代はサッカー馬鹿でしたが、スポーツをしない時間はC言語が友達といわれるぐらいのインドア派でした。にもかかわらず、NHKへの就職を希望してしまい、結局、あと一歩のところで落とされた過去があります。その面接時に、辺見庸の「もの食うひとびと」をモチーフとして、真実なんてものは在りはしないのだけど、事実を突き詰めて正確に伝えようとする努力をマスコミはするべきであるし、自分はそれをやることで社会に貢献したいと主張しましたが、その情熱は面接官には伝わらなかったようです。。。しかし、同じ気持ちを持った人間が少なからずマスコミ業界に居れば、昨今のような問題は多少は起きなかったのだろうとは思いますが、お金と名声、華やかさと視聴率を求めるマスコミ業界の中において、その気持ちを維持し続けるのは難しいのかも知れません。

最後に、朝日新聞に勤める夫婦のコラムから。子供を大切に思い情操教育に配慮するなら、居酒屋に連れて行くべきじゃないと思うのだが。酒飲む場だしタバコも吸う人間もいるし。全く。

http://www.asahi.com/edu/kosodate/kosodatenikki/TKY200707150248.html

No.4|ニュースComment(1)Trackback()